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実家が空き家になったら?当日・1週間・1か月にやること

親が施設へ入った、入院が長引いた、相続後に誰も住んでいない。実家が空いた直後は、売るか残すかを急いで決めるより、まず家を安全に保つ準備が必要です。

当日、1週間以内、最初の訪問、1か月以内の順に進むと、家族で決めることと、現地で確かめる場所が分かります。

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空き家になった実家の鍵と連絡先を確認する線画イラスト
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1. 当日に、鍵の保管者と緊急連絡先を決める

家をどうするかは、まだ決めなくて大丈夫です。最初は、家へ入れる人と、近隣や自治体からの連絡を受ける人が1人ずつ分かれば動き出せます。

この日に決めたいのは家の処分方法ではなく、空き家の変化を家族が把握できる連絡体制です。

  • :本数と保管場所を確かめ、持っている人の名前を家族で共有する
  • 家族の窓口:近隣や自治体からの連絡を最初に受ける人を1人決める
  • 判断する人:修理や契約変更を誰が決められるか、所有者本人を含めて確認する
  • 近隣への連絡:親しい近隣や自治会へ、必要に応じて家族の電話番号を伝える

鍵が見つからないときは、窓や勝手口から入ろうとせず、家の所有者を確認できる書類を用意して鍵業者へ相談してください。借家や分譲マンションなら、管理会社や貸主にも先に連絡してください。

親が判断できるなら、鍵を誰に預けるか、近隣へ連絡先を伝えてよいかを本人に尋ねてください。

施設入居をきっかけに空き家になった場合は、施設入居後に家族で決めることも同じメモへまとめます。親の希望と家の管理を一緒に引き継げます。

家族のメモには、鍵の保管者、連絡窓口、所有者の連絡先、次に実家へ行く日を記入してください。電話で決めた内容も同じ場所へ残しておくと、後から兄弟へ説明しやすくなります。

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2. 1週間以内に、郵便物と重要書類を回収する

郵便受けに物がたまると、税金や保険の通知を見落とすだけでなく、家が留守だと外から分かりやすくなります。チラシを含めて一度空にし、次に回収する日も決めてください。

日本郵便の転居・転送サービスは無料です。届出日から1年間、旧住所あての郵便物を新住所へ転送します。

登録には3〜7営業日かかるため、届出後もしばらくは実家の郵便受けを空にしてください(日本郵便「転居・転送サービス」)。

  • 期限を確かめる:納付書、保険の更新、自治体からの照会は期限と担当者を書き留める
  • 契約を調べる:電気、水道、ガス、電話、警備の明細から名義と連絡先を控える
  • 家の情報を残す:固定資産税の課税明細、火災保険証券、登記関係書類を保管する
  • 親の財産を分ける:通帳、カード、印鑑、年金や介護の通知は家の書類と混ぜない

転送だけで終わらせず、税金、保険、金融機関など継続する手続きは、差出人へ住所変更の要否を確かめます。

名義が分からないときは、固定資産税の通知書から土地と建物の名義を調べる順番を参照できます。

封筒を「期限あり」「契約を確認」「保管」の3つに分ければ、先に対応するものが分かります。期限のある封筒には対応日と担当者を記入し、支払い済みのものと混ざらないようにしてください。

権利証や登記識別情報、測量図、購入時の契約書は、今すぐ使わなくても処分しません。売却や相続の話が始まったときに、家と土地の状況を確かめる手がかりになります。

書類がそろうと、水道や電気の契約先も分かります。止める手続きの前に、家の中で漏れや通電が起きていないかを確かめてください。

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3. 最初の訪問で、水漏れと電気・ガスを確認する

先に止めると決めず、最初の訪問で家の状態と次の作業を確かめます。片付けや見回りで水や照明を使うなら、すぐに停止すると作業しにくくなるためです。

  • 水回り:台所、洗面所、浴室、トイレ、洗濯機置き場の床や配管の周りを確かめる
  • 電気:冷蔵庫、給湯器、温水洗浄便座、延長コードなど、通電中の機器を確認する
  • ガス:元栓と機器の状態を確かめ、使わない場合の閉栓方法を契約先へ尋ねる
  • 火災保険:人が住まなくなったことを伝え、現在の契約で補償が続くか保険会社へ確認する

水が出ない、元栓が閉まっている、漏水や配管の破損が疑われる場合は、無理に通水しません。高温の機器、焦げたコンセント、ガス臭など異常があるときも、自分で触らず契約先や専門業者へ連絡してください。

すべて止めるか、管理のために一部を残すかは、次回の訪問予定と照らして決められます。

電気や水道を残すなら、毎月の使用量と請求額を確かめる人も決めてください。漏水や異常な使用量に気づくためです。

国土交通省は、空き家の管理作業として、換気、通水、清掃、外観や室内の点検を挙げています(国土交通省「所有する空き家は適切に管理を」PDF)。

水回り、メーター、ブレーカー、通電中の機器は、撮影日が分かる形で家族へ共有します。

室内の点検後は、同じ日に家の外も一周してください。道路や隣地へ影響しそうな場所を優先すると、急いで直す箇所と次回でよい箇所を分けられます。

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4. 最初の訪問日に、道路側と隣地境界も確かめる

家財の片付けより先に確かめたいのは、通行人や隣家へ影響する場所です。道路へ出た枝、外れかけた雨どい、割れた窓、傾いた塀などがないか、地上から確認してください。

  • 玄関と道路側:郵便物、雑草、照明、表札、通行を妨げる枝を確かめる
  • 隣地境界:越境しそうな枝やつる、落ち葉、塀の傾きやひびを確かめる
  • 屋根・雨どい・外壁:剥がれ、外れ、落下しそうな物を地上から撮影する
  • 窓・勝手口・物置:施錠、破損、侵入の跡、風で飛びそうな物を確かめる

千葉県警察は、空き家の防犯対策として、窓の施錠、庭木の手入れ、郵便受けの片付け、定期訪問、近隣との連携を挙げています(千葉県警察「空き家の防犯対策編」)。

侵入の跡や割れた窓を見つけたら、無理に室内へ入らず警察へ相談してください。

見た目を一度に整える必要はありません。通行の妨げ、落下しそうな物、施錠できない場所を先にし、草刈りや庭全体の手入れは、次の訪問日と予算に合わせて分けられます。

写真名は「2026-08-23_道路側」「2026-08-23_北側境界」のように、日付と場所を入れます。

高所や不安定な塀には近づきません。修理を頼むときは写真を見せ、業者が現地で確認する範囲を相談できます。

ここまでで、1回の見回りに必要な作業と時間を把握できます。最後に、その管理を来月以降も家族で続けられるかを話します。

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5. 1か月以内に、家族で管理を続けられるか決める

鍵、郵便物、水回り、外まわりを見たら、来月も同じ管理を続けられるかを家族で話します。

最初の1か月は、売るか残すかを急ぐより、次の訪問まで家を安全に保てるかを基準にします。

「当面は残す」という結論でも、担当者、訪問間隔、年間予算、次に見直す日が決まっていれば、家の状態を追いかけられます。

  • 担当者:見回る人、近隣から連絡を受ける人、修理を決める人を分けて書く
  • 訪問の間隔:通常時に加え、台風や大雪の後に誰が確認するかを決める
  • 年間予算:税金、保険、光熱費、交通費、庭の手入れ、修理費を合計する
  • 見直す日:「半年後」ではなく年月日で決め、家族の予定表へ入れる

国土交通省は、遠方などの理由で所有者自身による管理が難しい場合、空き家管理業者や修繕業者の利用も案内しています(国土交通省「空き家の管理のやり方」)。

委託するなら、訪問回数、作業範囲、写真報告、緊急時の追加料金を同じ条件で比べます。

現地確認を家族で担う場合は、遠方の実家管理を続ける計画を使えます。維持できる年数は、税金や交通費を含む年間維持費を出すと考えやすくなります。

戻る人がおらず、管理の担当者と予算も決められないなら、売る・貸す・残すを比べる時期です。家族で売る方向に一致したら、名義と家財を確認してから査定へ進みます。

申し込むのは、家族の売却方針、名義、鍵がそろい、近いうちに訪問査定へ立ち会える段階です。申し込み後10日以内に本人確認と日程調整へ応じ、30日以内に訪問査定を受けられる人が対象です。

申込フォームでは、表示された不動産会社から査定を頼む会社を最大5社まで選べます。選んだ会社へ物件情報と連絡先が共有され、各社からメールまたは電話で連絡があります。複数社と連絡を取り、訪問日を調整できる時期に利用してください(持ち家売却「査定依頼フォーム」)。

持ち家売却は、株式会社セレスが運営する無料の不動産一括査定サービスです。査定後に、依頼した会社へ売却を頼む義務はありません(持ち家売却「公式ページ」個人情報の取扱い)。

まだ家族の方針が決まっていないなら、査定を急ぐ必要はありません。まず実家を売る・貸す・残す判断を読み、売却すると決まった後は査定前に確かめる5項目を確認できます。

参考情報

契約や建物の状態は家ごとに異なります。危険な場所には近づかず、個別の判断は自治体、契約先、保険会社、専門業者、不動産会社へ確認してください。