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空き家の片付けは何から始める?自力・業者・売却前に決める5つのこと

空き家に家具や生活用品が残っていても、家族だけで片付け始める必要はありません。家を売るなら、先に査定を受けた方がよい場合もあります。

最初に決めたいのは、売却査定を先にするか、自力で片付けるか、業者へ頼むかです。家財を動かす前に方針を決めれば、帰省や処分にかかる負担を減らせます。

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家財が残る実家の和室で片付け方を考える女性のイラスト
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1. 実家を売るなら、家財を捨てる前に不動産会社へ査定を頼む

家族が実家を売る方向で一致しているなら、片付け業者と契約する前に訪問査定を受けます。家財を残したまま売れるか、売主がどこまで撤去するかは、物件と売却条件によって変わるためです。

査定前にすべて処分すると、費用と帰省回数が先に発生します。反対に、室内へ入れないほど物が積まれている場合は、査定用の通路だけ求められることもあります。必要な片付け範囲を不動産会社へ聞いてから、処分の見積もりを取りましょう。

申し込み前に確認したいのは、家族の売却方針、土地と建物の名義、実家の鍵、室内へ入れる日です。家族へまだ売却の話をしていない場合や、名義が分からない場合は、査定の申し込みを急ぐ段階ではありません。

持ち家売却では、申込フォームに表示された不動産会社から、査定を頼む会社を最大5社まで選べます。選んだ会社へ物件情報と連絡先が共有され、各社からメールまたは電話で連絡があります。連絡しやすい時間やメール希望を書けますが、希望どおりになるとは限りません。

利用料はかからず、査定後に売却を依頼する義務もありません。複数社との連絡と日程調整に対応でき、申し込み後10日以内に本人確認、30日以内に訪問査定を受けられる時期に利用してください(持ち家売却公式)。名義、鍵、訪問日程がまだ分からない場合は、売却前の確認事項から整理できます。

訪問査定の前に、重要書類と家族が残したい物だけを避け、玄関から各部屋までの通路を空けます。範囲は査定前に片付ける物・残す物で確認できます。

まだ売ると決めていない、または今後も家族で使う予定なら、先に不動産査定へ進む必要はありません。次は、実家の距離と物量から、自力と業者の負担を比べます。

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2. 実家を売らない・まだ決めていないなら、自力か片付け業者かを決める

自力で片付けられるかを試すために、週末を一日使う必要はありません。実家までの距離、家財の量、運び出せない家具、終えたい時期、手伝える人数を並べれば、家族だけで続けられるか判断できます。

判断する条件自力で進めやすい業者を検討したい
実家までの距離短時間で通える遠方で帰省日が限られる
家財の量車で運べる量複数の部屋や収納に残る
大型家具自分たちで搬出できる階段や狭い通路がある
期限と人数期限がなく、手伝いがいる退去・売却・解体日があり、人手がない

自力に向く条件が多ければ、自治体の粗大ごみ回収を使いながら進められます。遠方、大型家具、期限、人手不足のうち、自分たちでは解消できない条件があれば、帰省費やレンタカー代も含めて業者の見積もりと比べます。

家族で運べる段ボールは自力、大型家具と家電は業者という分け方もできます。全部を自力か業者のどちらか一方に寄せる必要はありません。

この場合は業者の見積もりを取る前に、家族が残したい物をよけておきます。業者へ頼むと決めても、家族の物まで業者に判断してもらうことはできません。

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3. 片付け業者の見積もり前に、残す物と処分する物を家族で分ける

業者が見分けられるのは、家族から指示された範囲までです。作業前に「残す」「処分してよい」「家族の返事を待つ」の三つへ分け、残す物には色付きのテープや大きな紙を付けます。

  • 残す物:登記識別情報、固定資産税の通知書、通帳、印鑑、鍵、薬、家族が引き取る写真
  • 処分してよい物:所有者と家族の同意があり、業者へ撤去を頼む家具・衣類・生活用品
  • 家族の返事を待つ物:持ち主が分からない物、仏壇や供養に関わる物、形見として残すか未回答の物

離れている兄弟には、物の写真と元の部屋を一緒に送ります。「欲しい」と答えた人には引取日も聞き、引き取りが決まるまでは処分品と同じ部屋へ置かない方が安全です。

親が存命なら、本人が使う衣類、薬、通院関係の書類は家財処分とは別に保管してください。家の名義が分からない場合は、固定資産税の通知書や登記事項証明書で確認できます。手順は実家の名義を確認する記事にまとめています。

国民生活センターには、残す約束だったアルバムなどを処分された相談事例も掲載されています。作業内容を口頭だけで伝えず、残す物と処分する物を明確に分け、できる範囲で立ち会うよう案内しています(国民生活センター「遺品整理を頼むときは、事業者選びは慎重に」)。

残す物が決まれば、次は各社へ同じ写真と作業範囲を送れます。条件をそろえることで、金額だけでなく作業内容も比べやすくなります。

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4. 片付け業者へ、部屋の写真・搬出経路・希望日を同じ条件で伝える

見積もりを頼む会社ごとに情報が違うと、金額を比べられません。各部屋の全体、押し入れや収納、大型家具、玄関から道路までの搬出経路を撮り、同じ写真を送ります。

写真には「1階和室」「2階北側」のように部屋名を付けます。トラックを家の前へ停められない、エレベーターがない、階段が狭いといった条件も先に伝えると、搬出費や作業人数を見積書へ反映してもらえます。

見積もり依頼で伝えること:実家の所在地、間取り、各部屋と収納の写真、残す物、撤去する範囲、家電4品目、搬出経路、希望時期、立ち会える日

写真だけで金額を確定できない場合は、現地下見の費用、下見後に依頼を断れるか、鍵を預ける場合の受け渡し方法を尋ねてください。遠方で立ち会えないなら、作業前後の写真を受け取れるかも聞いておきます。

ここまで伝えて初めて、各社の見積書を同じ土台で比べられます。最後に見るのは総額だけではありません。

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5. 片付け業者の見積書で、処分先・追加料金・作業後の確認を比べる

見積書では、仕分け、搬出、廃棄物処分、家電4品目、買い取り、階段作業、車両、追加料金、支払方法、解約料が項目ごとに書かれているか確かめてください。「家財一式」としかなければ、当日に増える可能性がある費用を尋ねます。

  • 見積もり後に物量が増えた場合と、トラックへ積み切れない場合の追加料金
  • 買い取り対象の品名と、処分費から差し引かれる金額
  • 家庭ごみを収集・運搬する許可業者または市区町村の委託先
  • 作業終了後の室内写真、鍵の返却方法、残された物があった場合の連絡先

家庭から出る廃棄物を収集・運搬するには、市区町村の一般廃棄物処理業の許可または委託が必要です。産業廃棄物処理業や古物商の許可だけでは、家庭ごみを回収できません。分からない場合は、実家所在地のごみ担当窓口へ業者名を伝えて確認できます(環境省「廃棄物の処分に『無許可』の回収業者を利用しないでください」)。

エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象です。購入店が分からない場合の回収方法は、実家所在地の市区町村が案内しています。リサイクル料金と収集運搬料金は別に必要です(経済産業省「家電リサイクル法 Q&A」)。

国民生活センターも、複数の事業者から見積もりを取り、作業日、作業内容、料金、支払方法、解約料を比べるよう案内しています。費用の分け方は、家財処分の見積もり前に確認する6項目でも確認できます。

空き家片付けセンターは、株式会社つなぐが運営し、相続した実家や遠方の空き家について、家財整理、残置物撤去、不用品の回収・買い取りを案内しています。相談、現地下見、見積もりは無料で、見積もりだけで契約にはなりません(空き家片付けセンター公式「サービス一覧」)。

申込後は電話またはメールで連絡があり、地域の提携業者・専門業者と連携して現地下見へ進みます。連絡する会社名・社数と、担当会社へ共有する情報は公開ページに具体的な記載がありません。フォームのメッセージ欄に「連絡する会社名と社数、担当会社へ共有する情報を先に教えてください」と書き、仕組みに納得してから下見日を決めてください。

自力で片付けることを先に決めず、売却査定または業者の見積もりを取ってから、家族が行う範囲を選ぶ。これが、帰省と処分を増やしすぎない進め方です。

参考情報

ごみの分別、収集方法、料金、持込条件、許可業者は市区町村によって異なります。実家所在地の公式案内を確認してから予約・契約してください。